茨城大学文藝部の部室に置いてある「文藝部ノート」のオンライン版と称したブログです。部員の新たな一面が見られるかも……?

文藝部オンラインノート

2022年02月

2022.02.03

まめ、いわし、恵方巻。

 相変わらず寒さの続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 明日は立春 今日は節分ということで、節分と聞いて思い浮かべられるのはどのようなものでしょう?
 地域差あれども豆を撒いたり食べたり、柊鰯を飾ったり食べたり、恵方巻を食べたり食べたりというイベントは知名度高くあるのではないでしょうか。
 豆まきはとくに気軽に出来るように思われ、本日も大学内で豆を投げている学生を見かけましたが、それぞれ何%くらいの学生が楽しんでいるのかが気になるところです。

 さて、玄関先に柊や鰯の頭を飾るという通称柊鰯、またの名を焼嗅(やいかがし)ですが、どのような意味があるのかとグーグル先生に尋ねてみますと、焼いた鰯の臭気で鬼を遠ざけ、棘のある柊の葉で近づいた鬼を攻撃する、という解説が多く見られます。しかし、これは幼き日の私の記憶とは合致しないのです。
 というのも私の記憶が正しければ、焼いた鰯の美味しそうな匂いで鬼をおびき寄せ、鰯を食べようと顔を近づけた鬼の目を柊の葉の棘で突き刺すというもう少し攻撃的なものだったはずなのです。
 よく調べるとこちらの説もネット上に確認出来、地域差があるという説明が見られるのですが、この説はどちらの地域で流行ったものなのでしょう? 皆様の地元ではどのような説が主流であったか、コメント等頂けますと嬉しい限りでございます。
 
 ちなみに、柊鰯が平安時代からあったことは文献でも確認できている(当時は鰯ではなくボラ)一方、恵方巻は江戸から明治頃と言われるもののはっきりとしておらず、ともすればコンビニやスーパーの陰謀と非難されることさえありますが、私個人と致しましては一年で唯一贅沢な太巻きが食べられる日として、とても楽しみでありがたいものと考えております(茨大水戸/日立キャンパスそばの某SANYUにはかの有名な大間のマグロを使った恵方巻すらあるのです、お値段も張りますが)。とくに海鮮恵方巻などというものを食べようものなら、口いっぱいに頬張りその味が広がるしあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ。太巻にかぶりつくその瞬間の至福と言ったらもうないのです。

 なにはともあれ、本日は美味しい一日にしたいものです。
 それではまた、お元気で。食うに苦しむことのありませんように。

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